東京・日本橋 ミシュラン一つ星店フレンチシェフから、和歌山の子どもたちへ「ミライの給食」―和歌山市立三田小学校同窓生が主催④
ご覧いただきありがとうございます。
和歌山市広報広聴課です。
これまでの3つの投稿で、令和6年3月20日(水・春分の日)、和歌山市立三田小学校で行われた「―食と子どもと、未来をつなぐ― ミライの給食 2024」の模様をお届けしました。
今回は、後日インタビューのお時間をいただき、イベント開催までの経緯や思い、イベント後の感想等について、主催者である三田小学校49年会同窓生代表、和田さまと、フレンチレストラン「La peix(ラペ)」の松本シェフにお話を伺いました。
―三田小学校49年会同窓生のみなさまがSNSでたまたまつながったと伺ったのですが、和歌山市でイベントを企画したきっかけは?
松本シェフ:
和歌山市でなにかしたいね、という話をしているなかで、新型コロナウイルス感染症の拡大がはじまりました。
三田小学校出身ということでつながったのもあり、コロナ禍のなか給食を楽しく食べられない子どもたちのために、何かしてあげたいな、と思ったのがきっかけです。
母校に恩返しをしたいという思いがあって、三田小学校で実施しようと考えました。
会場が学校ですから、感染状況には気を使い、令和6年にようやく実現することができました。
コロナ禍も落ち着いた時期でしたから、「未来に向けた企画がいいんじゃないか」「次の世代の子どもたちに何を残したいだろう?」と考えて、「ミライの給食」を企画し、賛同いただける生産者さまを募りました。
―生産者さまへのお声がけはみなさまでされたのでしょうか?
和田さま:
松本シェフは東京のお店を通して、和歌山の食材を世界に発信しています。
松本シェフがもともとお取引されていた和歌山の生産者さまに加え、私は地元で長く暮らしていますので、仕事などを通して知り合った生産者さまにもお声がけさせていただきました。
―生産者さまのお声はいかがでしたか?
松本シェフ:
「ぜひ和歌山を盛り上げてください!」ということで、みなさん、快くご協力いただきました。
和田さま:
私がお声がけした生産者さまも、すごく喜んでくれましたね。
―メニューの考案はどうされたんでしょう?食材が先か、アイデアが先かといったような
松本シェフ:
和歌山の旬の食材を使いたいというので、和歌山で季節の食材のお取り扱いのある生産者さまにお声がけさせていただきました。
お子さんに向けたお料理だったので、鮎や梅干しはどうかな?と感じるところもありましたが、和歌山の食材全体を知っていただきたいと思ったので、「大人への第一歩」ということで利用させていただきました。
藏光農園さんとお話ししているなかでは、
「梅干しとごはんという取り合わせが定番ですが、バターにしてパンと食べるのもいいですね」
と感想をいただきました。
―イベントを実施しての、お二人の感想は?
松本シェフ:
イベント前は「子どもたちに食べられるか?」という不安がありました。
例えば、カレーなどは子ども向けというよりもスパイシーな、レストランで提供できるような大人向けの味付けにしていたのですが、きれいに食べてもらって、和歌山のことを知ってもらえて、イベント後のアンケートなどいただいても、「子どもたちがこんなにたくさん思っていることがあるんだ」と気づくことができました。
楽しくて、勉強にもなりました。
ご協力いただいた生産者さまからも、すごくよかったと、喜んでいただけました。
「ミライの給食」ということで、サステナブルやエコ、フードロスといったものへの思いも込めていて、みなさんとは事前に細かく打ち合わせをしたわけではないのですが、例えば、イベントで使用した食器も、土に返る素材をご提案いただいたり、それぞれみなさん考えてくださり、楽しいイベントができたと思ってました。
和田さま:
子どもさんたちも緊張していたし、運営している我々もイベント慣れしていないので不安がいっぱいありましたが、時間が経つにつれ場の空気があたたかくなってきたのを感じてほっとしました。
おそらく、「コース料理」を初めて食べるお子さんも多かったと思うのですが、その初めての経験を保護者の方にも見せることができたし、緊張もほぐれて、家族にシェアをして食べながら、笑顔が増えて楽しそうだったので、このイベントを実施してよかったなと感じました。
―最後に、この記事をお読みになっている方に伝えたいことは?
松本シェフ:
和歌山にはこんなにもすばらしい生産者さまがいて、おいしいものがたくさんあることを知ってもらいたいなという思いを新たにしました。
和歌山の方だけではなく、自分も東京から和歌山の魅力を発信して、多くの方に和歌山に足を運んでもらいたいなと思います。
和田さま:
松本シェフの「活動や味、和歌山の魅力等を、今の子どもたちに伝えたい、またその子どもたちが大きくなったら、次の世代に伝えてほしい」という思いを理解していました。
そういった持続可能な未来になったらいいなと思いながら、私自身も地域に貢献しようと思っていますので、そういった思いが一致していたのかなと思っています。
こういった体験型のイベントを通して知っていただく、体験していただくとういうことから、持続可能な未来につながればいいなと思ってます。
次回の投稿では、このイベントに参加されたみなさまの感想をお届けさせていただき、「ミライの給食 2024」のお話を締めさせていただこうと思います。
写真撮影:照井壮平(maisonphotographie)
動画撮影:山本 琢哉(ORANGE BLUE)
フレンチレストラン「La paix(ラペ)」さまには和歌山市のふるさと納税返礼品として、東京のお店でのお食事券をご提供いただいております。
和歌山市へのふるさと納税(元気わかやま市応援寄附金)の詳細については本市ホームページからご確認いただけます。
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