もうデスク上にはこれしかいらない。金型屋が本気で遊んだ究極の文鎮「幸せのペーパーウェイト」②―和歌山市チャレンジ新商品
ご覧いただきありがとうございます。
和歌山市広報広聴課です。
和歌山市の優れた技術やノウハウ、独創的なアイデアをもとに新商品開発に取り組む中小企業の販路開拓を応援する「和歌山市チャレンジ新商品認定制度」。令和4年度も4事業者4商品を「和歌山市チャレンジ新商品」として認定しました。
今回は、前回ご紹介した、有限会社三和金型製作所「幸せのペーパーウェイト」の後編です。
全国から舞い込む様々なメーカーのオーダー機械や昔の機械の部品を製作されている有限会社三和金型製作所。
職人がひとつひとつ手作業で削るため、小ロットの試作品や、研究・開発のためのミニチュアサイズの機械をつくることが得意だそう。
試作・研究開発のお手伝いができることが一番の強みです。
もともと、別の企業で開発のお仕事をされていた山本さんは、困ったときにすぐに解決の手助けをしてくれた有限会社三和金型製作所に魅力を感じて転職をされました。
山本さんが困ったときに無理難題をお願いするときに助けてくれた職人のみなさまが、コロナ禍でしょんぼりしていることに、「私が何とかしたい!」と思ったことで、「幸せのペーパーウェイト」の企画・製作に着手したそうです。
図面を自らひき、一般生活者のための商品を開発する。
これまでずっと、BtoBのお仕事をされてきた有限会社三和金型製作所にとっては大きなチャレンジです。
会計士さんのお声から企画・製作された「幸せのペーパーウェイト」はクラウドファンディングサイトでも販売されました。
メタリックな質感からか男性に人気で、全国から応援者が集まりました。
士業の方や教育関係者、洋裁教室の方など、さまざまな種類の紙をまとめて使う職業の方に人気のアイテムです。
士業の方がおっしゃるには、
「会社が変わっても、僕の仕事は変わらないから、デスク周りにはいいものを使いたいんだよね」
とのこと。
一般消費者向け商品開発へのチャレンジ
一般消費者向けに文鎮を企画することになった際、多くの種類の書類を整理したい方にとっては、
「文鎮はひとつだけあっても足りないのではないか?」
と山本さんは考えたそうです。
「幸せが重なりますように」という意味も込めて4つにし、コンパクトに収納できるよう縦型収納にする工夫をされました。
「幸せのペーパーウェイト」の使い方は多種多様!
文鎮としてデスク周りの整理をするのにはもちろん、ペンや印鑑立て、磁石を使ってメモの貼り付け、カードスタンドにも使えます。
……確かにデスク周りの整理がコンパクトにできそうですね。
市役所もペーパーレス・印鑑レスをすすめているところですが、書類は多いし、印鑑も必要です汗。
しかも、ツボ押しにも利用できるそうです。
有限会社三和金型製作所のみなさまのやさしさが伝わる文鎮です。
令和3年3月ごろに企画をはじめ、商品になったのは5月。
有限会社三和金型製作所は、職人がひとつつずる金属加工をすることが得意なので、カタチにするのが非常にスピーディー。
会社の強みを活かして開発!
全社員一丸となって企画から製作に取り組んだアイテムです。
今後の展開は?
「『幸せのペーパーウェイト』を多くの方に見ていただきたい」と思い、販路開拓を考えていきたいとのこと。
令和4年の夏には大阪府などで行われたギフトフェアなどにも初めて出展し、自分たちが予想していたよりもよい反応をいただけることに驚いたとのことです。
ラジオの放送時(令和5年3月13日・14日)にはメタリックなシルバー一種類でしたが、海南市の漆塗りの職人さんとコラボレーションをしようとしていたそうですが……今もうオンラインショップで購入できますね!
有限会社三和金型製作所 ブランド「らんぷ」
https://www.sanwakanagata-wakayama.co.jp/lump-lamp
Instagramでは最新の情報が見られます。
https://www.instagram.com/lump_lamp/
「幸せのペーパーウェイト」はじめ、金属加工のご相談先は下記です。
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なお、有限会社三和金型製作所もワークショップ「プラモデルとはちがう!鉄の重みを感じて削る、マスコットろぼっと作り体験」の提供企業として参加する「和歌山ものづくり文化祭2023」が今週末。
令和5年12月2日・3日で開催されます。
ものづくりが好きな方!
和歌山の職人技を知りたい!体験したい!
そんな方はぜひお立ち寄りください。
主催 和歌山オープンファクトリー推進委員会
共催 和歌山県
※和歌山市は後援させていただいております。