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38年越しの夢を叶えた、コンピューター技術者の話

ご覧いただきありがとうございます。
和歌山市広報広聴課です。

今回は、令和3年2月に和歌山市にオフィスを構えた、ワム・システム・デザイン株式会社(本社:大阪市)の代表取締役 上野潔さんと、取締役社長 田村慎二さんにお話を伺いました。

和歌山でコンピューター技術を学び、起業

38年前、和歌山に貢献する人材を育成するという目的で設立された「サイカ塾(財団法人雑賀技術研修所主催)」でコンピューター技術を学んだ上野さんと田村さん。
1989年、お二人は、和歌山市に事務所を設立しました。

ワム・システム・デザイン株式会社
和歌山市出身のお二人が創業した、物流システム(WMS)や在庫管理、スマホカメラ等での自動認識技術を使ったソリューションサービスなど、ソフトウェアの受注開発を行う企業。

和歌山市から大阪・難波に拠点を移した理由は?

和歌山生まれ和歌山育ちのお二人。
起業当初は和歌山市にオフィスを置いていましたが、大阪・東京の企業とのお取り引きが増え、拠点を大阪に移しました。

そして、2021年2月。再び、和歌山市にオフィスを構えた

――和歌山市に戻られた理由は何だったのでしょうか?

上野さん:コロナ禍で、働き方が変わりました。今、サテライトオフィスを地方に開くのも、本社に集まって仕事をする時代でもないよねっていう一環で。こういうサテライトオフィスがいろんな地方にあって、連携して研究開発していくという形態をとれればいいですよね。

研究機関との連携を深めやすい環境にあるところが、和歌山市の魅力

ワム・システム・デザイン株式会社では、これまでも和歌山大学などと連携をして非接触型画像解析技術の研究開発を進めてきました。
離れた場所から、一気に複数まとめて、専用機要らずで読み取りできるコード「ArU-code」を独自開発し、人やモノの実働管理サービスなどへの変革をもたらそうとしています。

和歌山大学のほか、近畿大学などの研究機関との連携を深めやすい環境にあるところが、和歌山市の魅力でもあるとのこと。

上野さん:和歌山大学システム工学部の画像解析研究は全国的にも評判が高いんです。和歌山市で開発メンバーが育ってくれると嬉しいですね。

それは、38年前に学んだ雑賀さんの意志を継いで、地元に貢献する人材を育成したい。そして、恩返しをしたいという思いからくるものでもあるそうです。

和歌山市のサポート体制はいかがでしたか?

和歌山市に拠点開設時は、産業政策課のワンストップ窓口にご相談いただき、企業立地促進奨励金制度を活用いただきました。

田村さん:制度の説明から書類の確認、申請・審査に至るまでの各フェーズでサポートを頂きまして大変助かりました。拠点開設後のフォローも丁寧です。

今後、和歌山市に期待することは?

和歌山市には、地域から人材流出しないように、企業誘致の動きを今後とも続けてほしい。積極的に人材が帰ってくる、あるいは流出しない対策を期待しているとのことでした。
また、企業誘致に加えて、地元で生まれた企業を伸ばすことにも大きな効果があるのではないかともご意見いただいています。

和歌山の近くには、関西国際空港もありますし、白浜空港もある。直接的につながる可能性も含めて、チャンスは多くあると思います」とのこと。

大阪、京都、奈良など、近畿圏には、それなりの時間で往来できるところに、それなりの規模のまちがある。分散して人を集めて、連携するのに向いた地域だと思うので、この機会に近畿にも首都圏に負けない力を取り戻せればいいなとお話しいただきました。


***

和歌山市では、市内で立地を希望している企業さま窓口を一本化することで、手続きなどをスムーズに行うお手伝いをしています。
地方への立地をご検討の際は、ぜひ、ご連絡ください。

和歌山市産業政策課ワンストップ窓口
TEL:073-435-1040  FAX:073‐435‐1262
Eメール:sangyoseisaku@city.wakayama.lg.jp

企業立地促進奨励金制度もご活用ください。


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