東京大学出身者を中心とした元・学生ベンチャー企業が、和歌山市に新拠点を設けた理由
ご覧いただきありがとうございます。
和歌山市広報広聴課です。
東京に本社をかまえるIT企業、株式会社Link-Uが、和歌山市に新拠点を開設。4月から本格稼働を開始しています。
今回は、株式会社Link-Uが、和歌山市にサテライトオフィスを構えた理由など、「市報わかやま」3月号や和歌山市テレビ広報番組『わがまち和歌山』でうかがった内容を、まとめます。
株式会社Link-U
東京大学で情報系の研究をしていたメンバーを中心に設立した学生ベンチャーが元になっている、株式会社Link-U。
月間1,500万人のユーザーが利用するスマートフォン向けマンガアプリなどを手掛ける、ITインフラを提供する企業です。
1. 地方に進出をした理由は?
東京圏はIT系の学生の奪い合いが激しく、技術者を確保しにくいこともあり、コロナ禍に見舞われる以前から「東京と同じ勤務条件で地方進出し、そこで1番になる」という構想を温めていました。
2. 「東京と同じ勤務条件」というのは?
勤務時間はフレックスタイムを採用していまして、12時-17時までの5時間がコアタイムです。
ただし水曜日はコアタイムがありません。
なので、その月の中で労働時間が足りていれば、水曜日は働かない、という選択をすることも可能です。
職場環境としても、私服で行けて、かつ寝るスペースやゲームができるスペースなどを用意するなど、少なくとも東京のITベンチャーに一般的にある水準は用意するようにしました。
働き方の特長としては「半分社員」という、独自の取り組みもあります。
「半分社員」というのは、働く時間も半分だし、給与も半分というかたちになります。それは「半分」でなくとも「6割」「8割」でも構いません。
株式会社Link-Uでは「半分」以上働くかたちで社会保険に入っていただけるので、ご家庭の事情があったりですとか、サラリーマンをしながら夢を追いかけたいといった方にも、働いてもらいやすい環境を整えています。
3. 地方進出時の懸念事項は?
地方への進出で、社員が1カ所に集まれず指揮系統が分かれてしまうのではないかと懸念していましたが、当社は従来から対面ではなくチャットを活用し意思疎通を図ることも多かったので、テレビ電話なども活用することで、そのデメリットは解消できると思っています。
4. 和歌山市を選択した理由は?
和歌山市はIT技術を習得した学生を輩出する大学・高専が近くにあることで、採用しやすいと考えました。
また、和歌山市の環境は働く上での利便性が高いと感じられたことが立地の決め手になりました。
関西国際空港から近く、JRの駅と私鉄の駅があり、その間のあたりがメインエリアなのかなと思っています。北部には大学があって、郊外の大型商業施設まで、まちの中心部がふわっと広がっているイメージがあります。
5. 和歌山市の企業立地への取組はいかがでしょうか
3年間オフィスの賃料を負担していただけるなど、市と県の制度を併用することで他の自治体に比べて条件がよかったことや、誘致に取り組まれている自治体職員の方のフットワークが軽いことが今回の立地の後押しとなりました。
6. 和歌山での今後の展開は?
技術職のメンバーを採用しておりますので、基本的には東京のオフィスと同じく、アプリだったりシステムだったりウェブサイトだったりというものを作るかたちになると思うんですけど、弊社はマンガのアプリが主力なので、マンガのアプリを作ることが多いのではないかと思います。
和歌山の優秀な方をみんな採用したいなと思っています。
プログラミングが好きな方に、ぜひ仲間になっていただきたいですね。
5月6日放送の『わがまち和歌山』でもご紹介しています。
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和歌山市では、市内で立地を希望している企業さま窓口を一本化することで、手続きなどをスムーズに行うお手伝いをしています。
地方への立地をご検討の際はご連絡ください。
和歌山市産業政策課ワンストップ窓口
TEL:073-435-1040 FAX:073‐435‐1262
Eメール:sangyoseisaku@city.wakayama.lg.jp
企業立地促進奨励金制度もご活用ください。