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令和5年1月27日全国ロードショー 映画『あつい胸さわぎ』のロケ地は和歌山市の港町・雑賀崎です。

ご覧いただきありがとうございます。
和歌山市広報広聴課です。

いよいよ、今月末!
令和5年1月27日(金)全国ロードショーの映画『あつい胸さわぎ』
令和4年10月には東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門(特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品)に選出された、注目度の高い作品です。

令和5年1月27日全国ロードショー『あつい胸さわぎ』
公式HP:https://あつい胸さわぎ.jp
出 演:吉田美月喜、常盤貴子、前田敦子、奥平大兼、佐藤緋美、石原理衣、三浦誠己
監 督:まつむらしんご
原 作:戯曲『あつい胸さわぎ』横山拓也(iaku)
脚 本:高橋泉
製 作:映画『あつい胸さわぎ』製作委員会
配 給:イオンエンターテイメント、SDP(スターダストピクチャーズ)

≪ストーリー≫
吉田美月喜さん演じる武藤千夏は、母の昭子(常盤貴子さん)と港町の古い一軒家に暮らしている。
小説家を目指して念願の芸大に合格した千夏は、新しい生活をはじめ、初恋の相手である川柳光輝(奥平大兼)と再会し、再び自分の胸が踊り出すのを感じて、その想いを小説に綴っていく。
そんなある日、千夏に初期の乳ガンが見つかる。
千夏本人よりもネガティブになっていく昭子。
光輝との距離が少しずつ縮まっていくことに、こんなに胸が高鳴っているのに、病気になんかなるわけない」と不安をごまかすように自分に言い聞かせる千夏。
初恋の胸の高鳴りが、いつしか胸さわぎに変わっていって……

ロケ地は和歌山市の港町・雑賀崎です。

和歌山市・雑賀崎の風景(広報広聴課撮影)

令和4年12月2日(金)には、地元雑賀崎の皆さまなど、映画製作に協力いただいた関係者や報道関係者さまに先行上映会を実施しました。
先行上映会では、まつむらしんご監督が登壇され、映画や和歌山市への思いをお話しいただきました。

まつむらしんご監督

―『あつい胸さわぎ』を撮ろうとしたきっかけは?

iakuという劇団の『あつい胸さわぎ』を演劇で見たのがきっかけです。
たまたま友人に勧められて、見に行ったときに、本当に心から感動して、これを何とか映画にできないかなと。
18歳で若年性乳癌になってしまう千夏っていう主人公の女の子に対して、
「いや、君の人生はまだこれから始まる、全然これで終わりじゃなくて大丈夫だよ」
っていう、ちょっとおせっかいなんですけど。
1人のおじさんとして、エールを送りたいなと思って、映画にしたいと思いました。

―映画化の許可をいただくのに、出待ちをしたという話も伺いましたが…

iakuの主催をされている横山さんとは、当時面識がなかったので……。
とにかく、僕が映画を撮りたいという気持ちを伝えて、許可を得たいなと思ったので、横山さんが携わっている劇場にやって来る日を調べて、劇場の外で待って、「映画にしたいです」という気持ちを伝えて、ちょっとここでもなんですので後日会いましょうと。
そこからスタートしていったっていうことですね。

―撮影を和歌山市で行われたきっかけは?

雑賀崎はたまたま見つけて、一度行ってみようとロケハンに来たところ、なんてすてきな場所なんだろうと思ったんですよね。
「日本のアマルフィ」って呼ばれてることも、すみません……全然存じ上げてなかったんですけど。

実際、スタッフ・キャストを全員和歌山市に連れてくるってのは、かなり大変なので撮影は関東近郊で行おうかなと思っていたのですが、景色が忘れられない。家のたたずまいが忘れられない。
この物語は多分東京とかではなくて、こういうもっと古き良き日本の風景空気が残ってるようなところでやった方が絶対に意味のあるものになるなと思ったので、大変ですけど、こっちでやらしてもらえませんかっていうのを相談しました。
本当に東京とか関東近郊では絶対に見られないような風景ですので。

和歌山市・雑賀崎の風景(広報広聴課撮影)

―和歌山市で撮影された中で、キャストにまつわる裏話はありますか?

常盤貴子さんが、雑賀崎をすごく気に入ってくださったようです。
東京国際映画祭で、久しぶりにお会いしたときにおっしゃってたんですけども、自分の役作りをしていくスタイルって、土地の空気を吸う。
そこの土地で生きてる人たちと話して、自分もここで育ってきたっていう、イメージを作ることだっていうふうにおっしゃってて、実際、本当に撮影現場に普通にいるおばあちゃん達と話されてたんですよね。ベンチに座って。

最初は地元の方たちも、常盤貴子さんに会って沸き立っていたのですが、常盤さんが毎日平然とそういうふうに接してくださるので、普通に話せるようになっているように見えました。
だから、僕としても主人公のお母さんである。昭子っていう人間を、この土地で生きてきた人間なんだなって、すんなり思うことができました。

雑賀崎って夕方に船が帰ってきて魚の販売が行われるんですよ。

雑賀崎漁港 船からの直接販売の様子(広報広聴課撮影)
※船からの直接販売は出漁したら実施。出漁状況は雑賀崎漁業協同組合HPで確認可

和歌山市でのロケの最終日に、ちょうど直接販売が行われてて、常盤さんが
「私、買って帰る」
って、発泡スチロール二箱分ぐらい買われてました。
こんなに食べるのかなあと思っていたんですけど、後日聞いたら、主演の吉田美月喜さんのおうちなどにも送られてたみたいですね。

―監督は、和歌山市のものは食べられましたか?

これが本当に悲しいかな、朝から晩まで撮影がいそがしすぎたので、なかなかお店に行かれなかったっていうのがあってロケ弁だけでした。
和歌山市らしいものを食べられなかったんですけど、映画も完成し、こういった機会もできたので、その時に、海鮮のものとかをいただくことができました。

―監督にとって思い入れがあるシーンはどこでしょう?

雑賀崎灯台のそばにあるたかのすセンターさんをお借りして撮影したシーンで、千夏が「おっぱいなくなっても恋とかできるんかな…」と吐露するシーンです。
映画オリジナルで、自分にとっては大事なシーンです。
脚本の高橋泉さんから初稿が上がってきたときに、僕、あのシーン読んでて泣いちゃったんですよ。
3、4分の長いシーンなんですけど、1回で完璧な演技が撮れたんですね。
「カット!」って言った瞬間に、思わず「完璧だ!」って言っちゃったんですよ。スタッフや出演者の皆さんも本当に「完璧だ」と思ったみたいで、「カット」って言った瞬間に拍手が起きたんですよね。
僕は20年ぐらい映画に関わってるんですけど、あの瞬間が経験できたのが初めてだったので、自分で見ていても鳥肌が立っちゃいますね。

映画『あつい胸さわぎ』フライヤー・表
映画『あつい胸さわぎ』フライヤー・裏

『あつい胸さわぎ』の先行上映会にお邪魔した職員(20代男性)は、
「普段、実はあまり邦画を見ないんですけど……おもしろかったです。あと味もよくて」
と言っていました。
ぜひ映画をご覧いただき、雑賀崎のどこか懐かしい雰囲気を感じて、和歌山市にも興味を持っていただければと思っています。

Hana Hopeさんの歌う映画主題歌の『それでも明日は』のMVロケ地も和歌山市・雑賀崎ですので、ぜひご覧ください。

こちらもまつむらしんご監督が携わった作品です。

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